@article{oai:nsu.repo.nii.ac.jp:00000306, author = {江口, 潜 and EGUCHI, Sen}, issue = {54}, journal = {新潟産業大学経済学部紀要}, month = {Oct}, note = {application/pdf, 日本企業の賃金プロファイルが(終身雇用を前提として)右上がりになっている要因として 企業特殊的人的資本の蓄積を促すためとする仮説(見解)とインセンティブ要因とする仮説が ある。しかし、それらがどの程度ずつ効いているのか、といったことは今日でも明確ではなく 学術的な興味の対象となっている。本稿は、インセンティブ要因、すなわち長期にわたり労働 者が「手抜きをせずに誠実に働く」という姿勢を引き出すために(日本企業の)賃金プロファ イルが右上がりになっている、その程度や度合いを見極めるために「インセンティブ要因が中 心で賃金が右上がりになっていると思われる職種」を選んで、その賃金の傾き(右上がりであ る度合い)を測る。そのような職種として本稿は日本の「バス運転士」に注目をする。すなわ ち「バス運転士」は、「欠勤」が極力生じないよう体調等の管理を長期間に渡って安定的に行 う事や「時刻表通りの運行を行う」「丁寧に運転する」など長期にわたる「モラルの維持」が、その職務遂行上求められる最大の素養であると本稿は考える。そのためその賃金プロファイルもそのような「長期にわたるモラルの維持」を促すためのインセンティブ装置となっているはずであり、その賃金プロファイルの「勤続年数に応じた伸び」すなわち「傾き」は「インセンティブ要因がどれだけの賃金プロファイルの傾きを求めているか」を直接的に観察できる形で体現していると考える。以上の見解に基づき本稿は実際にバス運転士の賃金プロファイルのスロープを「賃金構造基本統計調査」の2001年(平成13年)のデータを使って計測し示す。その結果、バス運転士の年収は勤続年数が1年伸びると約1.6%上昇することが示される。}, pages = {7--13}, title = {日本の営業用バス運転士の賃金収入プロファイルについて}, year = {2019} }