@article{oai:nsu.repo.nii.ac.jp:00000233, author = {江口, 潜}, issue = {43}, journal = {新潟産業大学経済学部紀要}, month = {Feb}, note = {論文(Article), カレーなど製品差別化のある財・サービスの市場では「既存のもの」がある市場に「新製品」が登場した場合、そもそもそこに競争が発生しているのかいないのか、ということ自体が曖昧になる。製品差別化の存在は、競争の有無自体を極めて曖昧な、見えにくいものとする。本稿の目的はこのような製品差別化がある産業において競争の有無の判断すら困難な新しい差別化された商品やサービスが登場してくるとき、そのことが社会厚生上好い事であるのかそうでないのか、ということを判断するための理論的な枠踏みを考察することである。\nその際「企業が自社の製品が他者の製品と比べてどの程度差別化されているか」ということは、企業自体は決められず消費者の評価に委ねるしかない一方、消費者にとっても企業が作り出す財やサービスなどの品質は「企業が提供してくる製品を、受け身的に評価するしかない」というのが現実の状況であると考え、そのような状況を描き出し、かつそのような状況のもと、起きて来た状態(均衡状態)を評価できるモデルを考え、分析を試みる。\n本稿の主要な結論は命題1と命題2にまとめてある。これらの命題の持つインプリケーションは次の通りである。すなわち辛口のカレーに対して甘口のカレーが登場することは社会厚生の改善につながる(命題1のインプリケーション)。一方、辛口のカレーに対して、競合するほとんど同じ辛口の(ただし「製造コストおよび値段は安いが、品質も高くない」という)カレーが登場し競争が生じたとしても、それは必ずしも社会厚生の改善につながるとは限らない(命題2のインプリケーション)。, application/pdf}, pages = {1--15}, title = {辛口のカレーと甘口のカレー : 製品差別化がある財・サービスの市場についての一考察}, year = {2014} }